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院長ブログ

2017年10月27日 バイオレットライト


最近医学雑誌「EBioMedicine」に掲載された研究で、
「バイオレットライトを浴びることで、近視の進行を抑制してくれる効果がある」
ということが分かりました。

バイオレットライトとは、太陽光を分解すると7色の光になり、
その紫色の部分のことで、波長でいうと380nmの光のことを指します。
近視とは眼球(眼軸長)が長く伸びてしまいピントが合わせずらくなってしまっている
状態ですが、バイオレットライトが目に入るとEGR1という近視進行を抑制す
遺伝子が活性化されるため近視の進行を抑えることができるのです。

ではどのようにしたらバイオレットライトを浴びられるかという事ですが...

外で過ごすことが1番良い!

1日2時間以上外で遊んでいる子供は近視になりにくいと言われています。
毎日2時間外にいることはなかなか難しいので、部屋の窓を開けるだけでも
良いそうです。
バイオレットライトは壁やガラスを通って屋内に入ってこないため
窓を開けないと屋内ではバイオレットライトを目に当てることがきにくい
ようです。
コンタクトレンズの一部は通しますが、一般のメガネは通さないため、
バイオレットライトを通す特殊なメガネも開発されているようです

なかなか毎日2時間外にいるだけでも仕事をしていると難しいですが、
近視のお子さんは学校の休み時間や放課後に外で遊ぶことを意識されると
良いかもしれませんね。


私の出身は岐阜県で、長良川と金華山の自然が多くある中で幼少期を過ごしました。
毎日外で日が暮れるまで体をいっぱい動かして遊んでいました。
現代のようにスマホもiPadもない時代、自然の中から経験し学ぶ機会が多く
それは贅沢な時間だったのかもしれません。

息子も最近は走ることが大好きで、どこに行っても走ろうよ!と言って
私と競争したがります。だんだん気温も下がってきますが、子供は風の子!
元気いっぱい外遊びをしてバイオレットライトを浴びて目にも優しく、
そして体力もつけて健康的な毎日を送って欲しいと思います。

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