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院長ブログ

2017年7月29日 土用の丑


 7月25日は土用の丑の日でしたね。我が家でもうなぎを食べました。
「土用の丑って何?何でうなぎを食べるの?」と最近何事にも興味津々の
息子の質問。
 いつも何気なく行っていることが、確かに何だろう?なぜだろう?と
私自身も考えさせられることがよくあります。

 今回は土用の丑についてのお話しです。

 土用の丑の日といってうなぎを食べているのは夏ですが、実は「土用の丑」は
夏だけではないのです。

土用とは...立春、立夏、立秋、立冬の前の18日位の期間です。

 土用は土公神(どこうじん)という土の神が支配する期間と言われていて、
引っ越し、造園、土木工事、エクステリア工事などの土を動かすことは
土公神を怒らせてしまうのでやらないほうがよいと考えられています。
土用の期間は季節の変わり目で体調を崩しやすいのでこの時期はなるべく
体を休めましょうという事からきているようです。
しかし土用の期間中でも土を心置き無く触れる「間日(まび)」という日が
あるので全くできないわけではないんですね。

丑の日とは...十二支の子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、兎(う)・・・・の丑のことで
年を数えるときに使われるだけでなく、方角、日にちを数えるのにも
使われています。

 つまり約18日間の「土用」の期間のうち、12日周期で割り当てられている
十二支が「丑の日」が「土用の丑」なのです。8月6日も土用の丑の日にあたり、
今年は2回あります。

 ではなぜ土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょう?
素朴な疑問ですよね。

 その由来には諸説あるようですが、有名なものをご紹介します。

 江戸時代に万能学者であり発明家の平賀源内が、うなぎ屋がうなぎが
売れないで困っていることを相談され、店の前に"本日丑の日、うなぎの日"
という張り紙をしたのです。これが大当たりしてうなぎ屋は大繁盛したそうです。
これを他のうなぎ屋もこぞってマネするようになり、次第に「土用の丑の日は
うなぎの日」という風習が定着したようです。

 しかしうなぎの旬は実は冬だと知っていましたか?
売れないうなぎの販促のために、旬でない夏にうなぎを食べるという
風習を根付かせたという説が有名なようです。

 丑の日にちなんで「う」から始まる食べ物を食べると病気にならないという
言い伝えがあったようです。梅干し、瓜、うどんなど食の細くなる
夏に食べやすいものですよね。
 栄養のあるうなぎを食べて、夏バテを吹き飛ばしましょう!

 何気なく行なっていることも、歴史的背景や奥深い意味があるのですね。
息子の質問に一緒に考えてみるのも楽しいものです。

 暑い夏、皆さんも体調を崩さないように乗り切ってくださいね!!

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