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院長ブログ

2017年2月19日 冬なのにはやり目が流行ってる!?

最近診療で感じる事は、はやり目(流行性角結膜炎)の患者さんが
多いという事です。
はやり目の主な症状としてまぶたの裏側のブツブツや充血、まぶたの腫れ、
流涙、目やに目の痛みなどがあります。感染して7~14日で発病します。

例年、プールでの感染もあり夏に流行しやすいのですが、今年は珍しく
冬にも流行っているようです。

治療は細菌の混合感染を防ぐ目的で抗生剤の目薬を、炎症をやわらげる目的で
ステロイドあるいは非ステロイド系の目薬を点眼しますが、
はやり目の原因であるアデノウイルスに直接効く薬がないので、
良くなるまでに約2〜4週間くらいかかります。

重症化すると角膜に傷がついたり、まぶたの裏に膜(偽膜というもの)が
できる事があり特に注意を要します。

目の症状以外にも耳前リンパ節が腫れ、触ると痛みを伴う事があります。
発症は1〜5歳を中心とした小児に多いとされていますが、成人も含めて
幅広い年齢でかかります。

予防としては目から目への感染でかかるものなので、手洗いをしっかりして、
周りに疑わしい人がいたら、タオルを介してもうつるのでタオルを別々にしたり、
はやり目の人はお風呂を最後にしたりシャワーだけにするといいです。
潜伏期間が1〜2週間程度あると言われているので、症状が出ていない人も
しばらくは注意が必要です。

当院でも家族や幼稚園での感染が多くみられます。
身近な所でかかりやすいので、一人一人が気をつけて管理する事が
感染の拡大を防ぐのに大切です

今の季節は目の病気だけでなく、インフルエンザなども流行っています。
手洗いやうがいをしっかりして体調管理に気をつけて残りの冬を元気に
乗り切りましょう。

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